こんにちは、ぱるかです^^

私の家の近所に、おおらかに育った黒柴犬と心にトラウマを抱えた柴犬がいます。

どちらも、それぞれの飼い主さんは、それぞれ家族となった柴犬をかわいがっています。
どうしてこんなにも差ができてしまったのでしょうか。

その理由についてUPします。

母犬と家族犬の愛情に包まれ育った黒柴犬

近所の黒柴犬の飼い主さんは、長いこと黒柴犬を飼い続けています。ご自身で黒柴犬をブリーデイングして、品評会に出陳もしていて、現在8匹飼われているそうです。

この飼い主さんは8匹の犬を3回に分け、毎日朝晩2回のお散歩をしているので、私も愛犬とお散歩していると、ときどきお会いします。

この黒柴犬たちは、私にも私の愛犬に対しても警戒心がありません。とてもおおらかです。今朝は8ヵ月の子犬が一緒にお散歩しているのに出会いました。

私が近づくと、嬉しそうに手をカミカミしてくるのですが、これがぜんぜん痛くないのです。

この飼い主さんはもうおじいちゃんです。

私が「甘噛み…痛くないね。どんなふうに教えているの?」と教え方を聞いたら、そんなことは何も教えていないと…甘噛みダメって教えることなのか?…という表情です。

「そんなことは教えなくても、兄弟犬と遊んでいるうちに覚えるから、必要なことしか教えてないよ」…と。

話題がそれてしまいますが、犬の健康のため、毛並みをよくするために、毎日ヨーグルトを少し食べさせているそうです。

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生後早い時期からガラスケースの中で陳列された柴犬

それに対して、近所には心にトラウマを抱えた7歳の柴犬の女の子(花ちゃん)もいます。こちらの子にも子犬の頃からお散歩で会うので顔見知りです。

でも子犬の頃から、先ほど書いた黒柴の子犬とは正反対でした。

すごく警戒心が強く攻撃的です。

お嬢さんがどうしても飼いたいと、ペットショップで生後6週のときに買ってきたのだそうです。生後6週といえば、本当ならまだ母犬や兄弟犬と一緒にすごさせる必要のある時期です。

そんな早い時期にペットショップのガラスケースに陳列されていたということは、生後5週の頃には生まれた環境から引き離されてしまったということです。

「生後6周齢で子犬を生まれた環境から引き離せば、精神的打撃
(精神的外傷)の影響を受けることになる」

という専門家による研究結果がありますが、まさにその事例です。

特に柴犬をはじめとする日本犬などのように古いタイプの犬は、ちょっとしたことを恐れトラウマとして心の中に取り込んでしまうことがあるそうです。

どちらかというと犬のしつけに無頓着な飼い主さんということもあり、花ちゃんは甘噛みさえもまったく直されないまま成犬になり、今に至っています(花ちゃんは・・・基本的に室内飼いです)

私が一人のときは、そんなに攻撃的にはならないのですが、元々なわばり意識がすごく高い柴犬です。お互いお散歩中に合うと、私の愛犬に向かって「ガルルルゥ」と攻撃的に唸り、とびかかろうとします。

成犬になってからの方が、より近づきにくい犬になってしまいました。

子犬を育てる中で大切なこと

対象的な2匹の話しを書きましたが、子犬期の環境や育て方で、良い方にも悪い方にも転んでしまいます。

子犬を家に迎え、しつけをするときに一番気をつけなくてはならないことは、心にトラウマをかかえさせないことです。

特に柴犬をはじめとする日本犬やハスキー犬などの古くからの遺伝子を持った、気質が強い犬種は、ちょっとした刺激で攻撃的になりやすく、犬の精神状態が大きく歪んでしまう可能性が高いのです。

子犬期の接し方に気をつける必要があります。

叱ることがあっても、決して追い詰めないように、心に傷を残さないようにすることが大切です。

どなったり、暴力を使わなかったとしても、くどくどと言い聞かせるように長く叱るのもよくないです。

TV東京の番組「ダメ犬【ダメ犬しつけ王選手権】」で完全優勝された森田誠さんというドッグトレーナーがいます。

このブログで紹介している『森田誠の愛犬と豊かに暮らすためのしつけ法』は、上記のように幼すぎる時期に、親犬から離され心に傷を負ってしまった犬の心を癒すことができるようなプログラムです。

森田誠さん自身が、親犬や兄弟犬と離されてしまった犬の心理についても研究されて確立された犬しつけ方法です。

犬自身が理解できる方法を使い、飼い主さんのもとにいれば、何も心配することも怖いこともないということを犬に伝えながらしつけをすることができます。

飼い主さんは何も構えることなく、愛犬も何も怯えることも攻撃的になることもなく、お互いが自然体で暮らすことができるようになります。

生後2ヶ月未満の子犬を迎え入れるなら、特に注意し、早い時期に生まれた環境から離されてしまい傷を受けた心を、飼い主さんの大きな愛情で包んであげてほしいと思います。

●今回のまとめ

子犬期の環境やしつけ方で、良い方へも悪い方へも変わる。特に柴犬など気質の強い犬種は、子犬から育てるときには心にトラウマをかかえさせないように注意する。



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