こんにちは、ぱるかです。

数ある犬のしつけ法や犬の気持ちなどの書籍を読むと、犬の先祖はオオカミであるという説をよく見かけます。そのためか、TVなどのメディアでもその説を元に構成されている内容のものが多いように感じます。

でも、実はオオカミの群れと人間&犬の群れ(家族)には大きな違いがあります。

すり込まれた、犬の群れとオオカミの群れの錯覚

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 オオカミのような風貌のシベリアンハスキー…子犬でも鋭い眼光です♥当たり前だけど、純粋な犬です。

現在でも犬のしつけや犬の気持ちのなどを書いた書籍には、犬の先祖はオオカミで群れを作る動物だから、犬は家族となった人間にも順位を付けるというもの出回っています。

そのため、犬を飼う時は絶対に人間より上の地位に犬を付けてはいけないし、従わせなくてはダメだと・・・

“従わせる” という言葉は、犬の感情など無視して命令したり、食事も人間が先に食べないと犬の方が偉いと勘違いするとか、私は良いイメージを持てませんでした。

オオカミも同じイヌ科の動物なので、似ている習性があっても不思議ではないけれど、そのまま犬に当てはまるのかな…といつも思っていました。

犬は群れをつくる動物だと言われています。その中には、リーダーもいれば、服従する犬もいて、犬は強いリーダーに従って生きてきました。でも、この群れとリーダーの関係は、人間と犬が家族になった時にも当てはまる訳ではないと感じます。

オオカミと同じだから群れの中で順位をつけるという理論が正しいとして、もし当てはまるなら、リーダーとしている人間が病気になれば、飼い犬に襲われてしまうことになります。家族の中のお爺ちゃんやおばあちゃんも、”世代交代だ”と襲われてしまいます。

近年では、オオカミは犬の先祖ではなく、オオカミも犬も、太古の時代にトマルクトゥスという動物から枝分かれしたという説も有力になってきました。

このあたりのことは、「犬はどこから…そしてここへ」 著者:畑正憲に、その根拠となることがたくさん書かれています。

・・・でも、依然として世間では犬はオオカミの子孫だという考えが都市伝説のように蔓延しています。

オオカミと犬の大きな違いは、犬は長い間、ずっと人間と共生してきたということです。

人間と犬が群れ(家族)になったとき、飼い主さんがリーダーになり、愛犬は従う・・・これは単なるオオカミのヒエラルキーとは違うと思います。

人間の親子のような関係の方が近いのではないでしょうか。

愛犬と飼い主さんの間にしっかりした信頼関係があれば、愛犬と一緒のベッドで眠ったり、腕枕をしてあげたり、一緒にソファーでくつろいだり、自然体で暮らすことができます。

●今回のまとめ

オオカミは犬の先祖と言う説があるけれど、近年では、オオカミは犬の先祖ではなく、どちらも、太古の時代にトマルクトゥスという動物から枝分かれしたという説も有力。

オオカミと犬の大きな違いは、犬はずっと人間と共生してきたということ。



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