こんにちは、ぱるかです。
噛みつくようになった愛犬をしつけ直すのに必要な大切なこと
それは”信頼関係です!”…と一言で書いても、これだけでは意味が解らないですよね…今回は、飼い主さんと愛犬の信頼関係と噛みつきについてUPします。
以前の記事で、愛犬の問題行動を探るためのプロファイル項目を書きました。
愛犬をプロファイルすることで、噛みつく理由(原因)が少し見えてきます。
愛犬はなぜ噛みつくのか?
愛犬をプロファイルしている中で、気付かれているかもしれないのですが、噛むようになる一番の原因は、子犬の社会化期と呼ばれる時期の心のひずみです。
心にひずみがあると言うことは、愛犬と飼い主さんの間で信頼関係が築けていないことになります。
噛む要因はいろいろありますが、いくつか挙げてみます。
- 子犬期(生後2か月以前)に母犬や兄弟犬とはなされた
- しつけの中で叩かれるなど暴力を使われトラウマになった
- いけないことをしたときに飼い主さんから長い時間クドクドと叱れた
- 子犬期に構われすぎて十分な睡眠をとらせてもらえなかった
- 寂しい思いをさせられ心が荒んでしまった
- 犬しつけ本によくある手法で「無視」を飼い主さんが実践したために、犬自身の心が歪んでしまった
・・・などです
以上のことなどが原因になるのは、犬にも”人間と同じ感情がある”という部分がおろそかになってしまっているからではないでしょうか。
犬は怖がりで、人間と同じような感情を持つ生き物
もしも、人間の子供が上段の原因のようなことをされたら、素直ないい子に育たないのは明らかです。人間だって、親との関係がうまくいっていないと非行少年になってしまうことがあります。
犬が家族に噛み付いてくるときの気持ちは、非行少年になってしまうのと同じなのです。
人間だって、叩かれたり暴力を使われたらその痛みは一生残ります。
人間だって、「無視」なんかされたら悲しいし、心が歪みます。
人間だって、寂しい思いをずっとさせられたら心が荒みます。
・・・
犬にも人間と同じような悲しい・寂しい・嫌だ・怒る・嬉しい・楽しい…などの感情があること、絶対に忘れたらいけないポイントです。
理解していても、つい犬だから・・・と、ないがしろにしないであげてほしいなと思います。
犬にとって無視をされることはとても嫌なことです。よく、しつけ本に「無視する」手法が載っていますが、【無視は百害あって一利なし】だと思います。
人間だって、無視されるのは一番悲しいでしょう・・・
これらのことは、すべて飼い主さんと愛犬の間でしっかりとした”信頼関係”を取り戻すことで改善していくことができます。
犬はもともと怖がりな動物です。
愛犬にとって頼れるのは飼い主さんだけ、飼い主さんは安心して頼れる、守ってくれる存在なのだと教えてあげることが必要です。
“噛む“という行為を起こしてしまうのは、安心感ではなく恐怖や嫌だと思うことから逃げたいためです。防衛本能がからくる行動です。
噛みつく攻撃的な行動を愛犬がするようになったら、できるだけ早く対応して改善に向けていくことが大切です。プロファイルの中で、思い当たることが出てきたら、その部分は改善してあげてほしいなと思います。
噛みつく攻撃的な行動が習慣化してしまった場合だって、何も改善策を講じなければひどくなる一方です。
そして繰り返しの暴力などで犬を追い詰め精神的に病んでいない限り、時間がかかることはあっても信頼関係を取り戻すことができないなんてことはないと思います。
犬の攻撃性を減らす方法はあるけれど・・・
攻撃的になっている犬がいます。
攻撃性を減らす一つの方法として、「犬をまだ行ったことのないところへ車で連れて行く」…ということがあります。
でもね・・・
飼い主さんの中には、一度噛まれてしまったことでトラウマになり、愛犬に恐る恐るさわっている方がいるのではないでしょうか。
愛犬をなでようとしても、怖くて緊張してしまう…犬はこういうことを敏感に 感じとります。そうなると、普段は人に対して眠っている心理が表に出てきて、うなったりするようになってしまいます。
できるだけリラックスして、体の力を抜いて接するのがいいですが、恐怖心は簡単には消えないですね。こうなってしまったら、愛犬だけでなく飼い主さんも心のケアが必要です。
噛みつき、噛み癖を直す・・・信頼関係の回復から
まずは、信頼関係を取り戻すことから始めます。信頼関係を取り戻すには、全部受け止めてあげることからです。
噛みついたり攻撃的になったりする度合いにもよりますが、心のケアには時間がかかります。人間だって心のケアは時間がかかるでしょう…
愛犬が感じる、足りてなかった愛情を満たしてあげることが何より大切です。
でも、噛みつくという癖が出始めてしまった犬の場合、それを矯正するのはかんたんではなくて…先ほども書きましたが、飼い主さんだって噛まれた恐怖は残ってしまうケースもあるかと思います。
このブログで紹介している、『森田誠の愛犬と豊かに暮らすためのしつけ法』は、飼い主さんが怖いという思いをしないよう配慮しながら、噛みつく行動を直していきます。
森田誠さんのしつけの特徴、たった「ひとつの法則」を使い、段階を追ってたくさんのスキンシップをして質の高い信頼関係を構築していく方法です。
前回の記事で、愛犬と飼い主さんの間で信頼関係という絆を強くする愛情ホルモン(オキシトシン)があることをUPしました。
その愛情ホルモンがたくさん分泌されれば、飼い主さんの心も癒され、愛犬も自然と飼い主さんを安心して信頼するよるになります。しかも…それは成犬も同じことなのです。
噛みつくという悪い癖がついてしまったら、直せないことはないけど、やめさせるのは大変です。人間だって、自分についてしまった悪い癖(スポーツでも考え方でも)直すのは、大変です。
そして、犬種によっての個性と能力も違います。そう思って、あせらず信頼関係を築きながら進めることが大切です。
信頼関係ができてしまえば、噛み癖だけでなく、愛犬にいろんなしつけをすることがかんたんになり、びっくりするくらいかわいい子になってくれます。
●今回のまとめ
犬にも人間と同じような、喜怒哀楽…感情がある。
愛犬の噛みつき癖を直すには、まず愛犬と飼い主さんの間に信頼関係を築きなおすこと。
信頼関係さえできれば、噛みつく行動は成犬だって直すことができる。
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